2019年05月27日

大相撲で国民が屈辱を感じた日

 トランプ大統領が大相撲を観戦した。そのために、政府は正面の1000席を独占し、枡席を取っ払って、大統領夫妻のためのソファを設置した。周囲には安倍首相の応援団、櫻井よしこ氏と金美齢氏の姿があった。
 安倍首相はトランプ大統領とともに、黒い履き物で土俵を歩いた。国技の大相撲にとって、土俵は神聖な場所のはずである。黒い履き物は靴ではないから、土足で土俵に上がったわけではないというのが説明だが、それなら、なぜ革靴に見える黒いスリッパに履き替えさせたのか。スリッパを履いていると見えては、トランプ大統領と安倍首相に、申し訳ないとでも思ったのか。
 これを見ていた国民は、日本が独立国とは言えない屈辱的な現実を、目の当たりにさせられた。テレビのアナウンサーの解説が、次のようにされたと錯覚した国民も少なくないだろう。
 
 大統領がお成りになりました。続くのは植民地の総督様です。この世で最も貴いお方が、ソファにお座りになりました。下々の者は狭い枡席にかしこまり、涙を流して大統領のご尊顔を拝んでおります。あっ、大統領と総督様が、土俵の上を黒いスリッパでお歩きになります。大統領が力士に片手で表彰状をお渡しになりました。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:53| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする