2019年05月05日

函館本線の謎(5)

 函館本線をめぐる謎については、これですべて解決しただろうか。まだ気になるのは、北海道新幹線の存在である。新青森から新函館北斗までが開通し、津軽海峡線は暫定的な使命を終えた。ただ、新函館北斗駅は函館市街から離れ、不便だという声が聞かれる。新幹線は将来、札幌や旭川までの開通を目指しているから、函館市街に新幹線の駅を作るには、秋田新幹線のようにスイッチバックせざるを得ない。それに、函館市街に駅を作ると、札幌までの距離が遠くなり、競合する飛行機に対して不利なため、北斗市内に駅を作ることになったのだろう。
 北海道新幹線は新函館北斗の先に、新八雲、長万部、倶知安、新小樽、札幌というコースで敷設される。函館本線と併行する路線が計画されており、札幌まで新幹線が開通すれば、函館本線はJR北海道から分離され、第三セクターの路線となることだろう。
 そこで浮かぶ疑問は、函館、札幌間を短距離で結ぶには、長万部から倶知安、小樽とたどるコースが最適なのに、現在、函館〜札幌間の特急列車は、なぜ室蘭本線経由の遠回りになっているかという点である。その理由としては、長万部〜小樽間は、急勾配と急カーブが続くため、高速で走行するのが容易ではないということ、室蘭本線経由だと、洞爺湖や登別温泉などの観光地を通り、室蘭、苫小牧などの人口密集地域や、新千歳空港に接続することが挙げられる。新幹線は多数のトンネルで最短距離を走ることで、急勾配や急カーブを克服し、飛行機との競争を有利に運ぼうとしているというわけだ。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:30| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする