2019年05月04日

函館本線の謎(4)

 僕の記憶にある大パノラマは、いまだに現れてこない。車窓の右側に雪原が広がっている。どうやら大沼は凍結し、その上に雪が積もっているらしい。青空に映えた美しい沼にも、今日はお目にかかれないようだ。
 大沼駅で砂原支線は本線と合流する。その先で線路は再び左右に分かれていた。実はその時まで、函館本線にはもう一つ支線があることを知らなかったのだ。函館方面は傾斜のきつい本線を下っていく。一方、札幌に向かう列車は、勾配がゆるくトンネルの多い藤代支線を通っていた。かつて乗った特急「おおとり」も、そちらを走ったはずだ。七飯から急カーブして原野を進むと現れた、北の大地の大パノラマは、どうやら藤代支線の車窓風景だったようだ。
 ところが、北海道新幹線が開通し、多くの札幌行も勾配がきつい本線を通るようになった。渡島大野も新函館北斗と改称され、大半の列車が止まるようになった。旅客列車で藤代支線を通るのは、一日数本の下りのみとなった。新幹線の駅がある本線を避けるのは、上り列車とのすれ違いのためである。今回乗った砂原支線経由函館行も本線を通り、函館に向かってどんどん下っていった。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ





ランキングはこちらをクリック!

posted by 高野敦志 at 02:38| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連体修飾節の種類

 日本語における連体修飾節では、名詞の前に修飾する語句が来る。実際の例を挙げて説明しよう。

例 母が作った料理はおいしい。

 修飾される名詞(料理)は、文法用語では「底の名詞」と呼ばれる。

 それに対して、英語では名詞の後に修飾する語句が来る。

例 Dishes(which)my mother made are delicious.

 英語など欧米の諸言語の多くは、修飾する語句を、どんどん後ろにつなげられるから、修飾する部分が長すぎた場合、それを日本語に訳すのには工夫が要る。長大な語句が前置されて「底の名詞」を修飾する場合、修飾・被修飾の関係が複雑になり、文の構成が一読しただけでは分かりにくくなるからである。
 ここで言う「底の名詞」とは英文法における「先行詞」に相当する。また、英語のwhichのような「関係代名詞」に相当する語は、日本語では必要とされない。

 普通はその程度しか、連体修飾節については知らないかもしれない。しかし、日本語の連体修飾節は「内の関係」と「外の関係」に大別され、用法にも細かなルールがあるので、日本語教師として日本語を外国人に教える場合や、上級の日本語学習者も大枠を知っておく必要がある。
 また、日本語を英語に訳す場合も、日本語の連体修飾節について知っておくことは、思わぬ誤訳を避ける上で役に立つだろう。

 以下に用法をまとめたので、ダウンロードして参考にして下さい。
rentaishushokusetsu.pdf

 iTunesからダウンロードする場合は、マイミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。大部分のパソコンにインストールされているAdobe Readerで読むことができます。

 なお、パソコンのiTunesで「購読」したり、iOSのアプリpodcast(https://itunes.apple.com/jp/app/podcast/id525463029?mt=8)でマイpodcastに登録すれば、確実に新しいエピソードが入手できます。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ





ランキングはこちらをクリック!

posted by 高野敦志 at 02:30| Comment(0) | 日本語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする