2019年04月22日

加藤貞寿の《SITAR》

 シタールという楽器は、インドの民族楽器で以前、カセットテープで聴いたことがあった。神秘的な音色で、幾つもの弦の残響が重なり合って、幽玄な世界に導かれていく。MIDIのシタール音源を鳴らすと、多くの音が重なり合っているのが分かる。見る見るうちにパソコンのCPUの限界に近づき、メロディーが金属的な音のうねりに呑み込まれていった。
 シタールはインドの古典的な楽器で、西洋的な音楽の感覚では理解できない。シタールは理解するというより、体で感じ取るべき楽器である。現にシタールを使って、チャクラのエネルギーを増幅させる曲もあるほどだ。
 加藤貞寿の《SITAR》を聴いて驚いたのは、古典的な枠にはまらない個性を感じたことだ。シタールの独奏にとどまらず、エレキピアノとの合奏もあり、即興演奏のために全神経を集中しながら、聴く者に癒しの感覚を与えてくれるのだ。即興を重んじるという点で、ジャズに通じるものを感じた。
 シタールの魅力を十全に感じ取るには、目の前で演奏してもらうのが一番だろう。シタールの弦が放つ倍音や残響が、魂を夢幻境にいざなってくれるのだが、従来のCDなどでは再現しきれなかった、体に伝わってくる振動までも再現するには、ハイレゾの媒体が必要なのである。
 ハイレゾと言えば、SACDが先駆け的な存在で、DSD2.8MHzの音が収録されている。ただ、現在ではその上の5.6MHz、さらに上位には11.2MHzもある。音質は弦のうなりや鐘の振動も目に見えるほどで、人間に潜在する共感覚を刺激する。ただ、ファイルの大きさが膨大になってしまうのがネックだ。臨場感を持つ高品質の音と、ファイルの小ささを兼ね備えたのが、最近注目されているMQA-CDである。
 加藤貞寿の《SITAR》はMQA-CDに収録されており、CD音質でなら通常のCDプレーヤーやパソコンでも再生可能だが、折りたたまれた高音質の音まで展開するには、専用のデコーダーが必要である。一番手軽なのは、MQAに対応した携帯プレーヤーで、さらに本格的に楽しむには、パソコンにAudirvanaなどのプレーヤーをインストールし、レンダラーと呼ばれるMQA対応のDACに出力する必要がある。


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posted by 高野敦志 at 03:47| Comment(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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 ブラウザからePubを開く場合、Edgeならプラグインなしで読めます。Googleのchrome(https://www.google.co.jp/chrome/browser/desktop/index.html)なら、プラグインのReadium(http://readium.org/)をインストールして下さい。
 firefox(https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/)にもプラグインのEPUBReader(https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/epubreader/)があり、縦書きやルビなどにもようやく対応しました。

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