2019年04月10日

洞爺湖に幻の霊山現る(3)

 中山峠を過ぎると、あとはひたすら坂道を下っていく。やがて左前方に洞爺湖の水面が見えてきた。空は晴れていたから、湖水も青く映えている。中島はカルデラ中央にできた火山だが、活動を停止して長いため、林に覆い尽くされている。そこに3頭の鹿が放され、自然繁殖していった。ストレスを感じて、島を飛び出す鹿も少なくない。一部は力尽きて溺れてしまうらしいが。
 午後3時半に洞爺湖畔のホテルに到着。フロントも、部屋も大浴場も、すべて洞爺湖に面した絶景である。荷物を置いて散歩することにした。道路には積雪があり、歩道も凍結している。洞爺湖を見渡すと、東側の空は晴れているのに、西側の山並みには雪雲が迫っている。青い湖水と中島、対岸の冠雪した山々を写真に撮った。
 火山科学館・洞爺湖ビジターセンターを目指していた。十五分ほどで着くだろうと友人は言うのだが、足下が滑りやすく、三十分経ってもたどり着かない。それに、写真を撮りながらだから、なおさらだった。さらに、雪まで降ってきた。一面銀世界となった。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:31| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする