2019年04月14日

ディーガでハイレゾ? 追記2

 パナソニックのディーガは、CD音源をハイレゾで再現するというアイデアが素晴らしいし、再生される音質も申し分ない。ここでは、機能上の制限について触れておく。
 パソコンの音楽ファイルを、ディーガで再生するには、LANのネットワークを構築して、ディーガとパソコンを接続しなければならないが、それが可能なのは、Windowsではpro以上のエディションである。家庭用のHomeエディションでは、当然のことながら利用できない。したがって、パソコンの音楽ファイルを、そのままの形でディーガに移すことはできない。
 WindowsのHomeエディションのユーザーは、CDをディーガに挿入して、ディーガの本体に音楽ファイルを保存するか、CDのままで再生するしかない。ディーガに保存したファイルのバックアップを取ると、ディーガのハードディスクから音楽ファイルは消えてしまう。いきなり、ディーガが故障した場合も、音楽ファイルは消えてしまう。著作権に配慮したためだと思われるが、これではバックアップの意味がないのではないか。また、バックアップしたファイルは、ディーガでしか再生されない。
 CDのアルバムによっては、曲間が連続していて、次のトラックに切れ目なく続く場合がある。ディーガにCDを挿入した場合は、ハイレゾにアップサンプリングしながら、曲間も切れ目なく再生してくれる。
 ところが、CDを挿入してハードに保存してから再生すると、曲間に瞬間無音の時間が挿入されてしまう。アルバム本来の、曲間に切れ目のない演奏ができないのである。CDのままでは切れ目なく再生されるところから、flac形式で保存する際に、曲間に無音の時間を挿入する仕様なのだろう。再生する際に無音の部分を削って再生する機能も、なぜかついていない。これではアーティストが意図した、川の流れのように連続した演奏が台無しである。
 それを回避するには、CDをその都度ディーガに挿入して再生するしかない。ディーガ本体に音楽を保存する気が失われてしまう。その辺の調整をインターネット経由のアップデートで改善できれば、ユーザーからの評価も上がるのではないか。

 なお、曲間の無音を消すギャップレス再生に関しては、10万円程度の高機能機種では、選択が可能になっている。例えば、BRW1050などの低価格機種では、ギャップレスの設定項目自体がない。ただ、ギャップレス再生は基本機能のはずで、低価格機能の機種では省くというのは理解できない。


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2019年04月13日

洞爺湖に幻の霊山現る(4)

 湖岸を歩いていくと、白鳥の形をした足こぎボートが、シートをかけられ繋留されていた。見覚えがある。大学三年生の夏、一人でこのボートに乗ったのだ。これで中島まで渡るつもりだったのだから、無知ほど恐ろしいものはない。二人乗りなのに一人で漕いでいたので、まっすぐ進むはずがない。ジグザグに中島近くまで来たとき、遊覧船が近づいてきた。パニックに陥りながらも、かろうじて衝突は免れたのだが、大型船が立てた波で、白鳥のボートは左右に大きく揺さぶられたのだった。
 その後、僕は火山博物館に行ったのだが、現在は西側に移転していた。2000年に噴火口ができた金比羅山の方向に。新しい施設が見えてきたところで、スピーカーから音楽が流れてきた。いやな予感がした。火山博物館の受付に行くと、入場は四時半までと言われた。ただ、同じ建物のビジターセンターは、五時まで展示が見られるということだった。わざわざ雪道を歩いてきたというのに。
 とはいえ、ビジターセンターの壁に、洞爺湖の歴史を説明するパネルが展示されていた。そもそもの始まりは、約11.4万年前の巨大カルデラ噴火で、火砕流が全方向に流れ出したことによる。太平洋側はもちろん、日本海側まで焼き尽くし、陥没した火口に水がたまった。中島は5万年前に噴き出た熔岩が固まったもの。(つづく)


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2019年04月10日

洞爺湖に幻の霊山現る(3)

 中山峠を過ぎると、あとはひたすら坂道を下っていく。やがて左前方に洞爺湖の水面が見えてきた。空は晴れていたから、湖水も青く映えている。中島はカルデラ中央にできた火山だが、活動を停止して長いため、林に覆い尽くされている。そこに3頭の鹿が放され、自然繁殖していった。ストレスを感じて、島を飛び出す鹿も少なくない。一部は力尽きて溺れてしまうらしいが。
 午後3時半に洞爺湖畔のホテルに到着。フロントも、部屋も大浴場も、すべて洞爺湖に面した絶景である。荷物を置いて散歩することにした。道路には積雪があり、歩道も凍結している。洞爺湖を見渡すと、東側の空は晴れているのに、西側の山並みには雪雲が迫っている。青い湖水と中島、対岸の冠雪した山々を写真に撮った。
 火山科学館・洞爺湖ビジターセンターを目指していた。十五分ほどで着くだろうと友人は言うのだが、足下が滑りやすく、三十分経ってもたどり着かない。それに、写真を撮りながらだから、なおさらだった。さらに、雪まで降ってきた。一面銀世界となった。(つづく)


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