2019年03月03日

不適切動画の投稿(2)

 では、不適切動画の投稿はどうして起こったのか。YouTubeなどの動画投稿では、再生数を競い合い、より多くの視聴者を獲得した投稿者は、再生数に応じた広告費が得られたり、有名人になったような満足感が得られる。本来なら、人を感動させる動画を投稿すればいいわけだが、不適切動画を投稿することで、騒ぎを起こす愉快犯のような、倒錯した自己満足を得ているのだろう。
 ただ、アルバイトで問題を起こす若者が働く環境というものも考える必要がある。低賃金で長時間労働を強いられ、休みも自由に取らしてもらえない、いわゆるブラックバイトが問題になっている。経営者に対する鬱積した不満が、不適切動画の投稿を引き起こす背景にあるのではないか。
 飲食店で調理を行うのは、本来なら調理師免許を持ったプロのはずである。アルバイトの若者が厨房に入っても、野菜の皮を剥いたり、皿に盛るなどの単純作業のみに限るべきで、魚をおろしたり、肉を調理したりは調理師が行う仕事である。免許のない若者に、客に出す料理を調理させるのは、グレーな行為なのではないか。
 不適切動画の問題を解決する方法の一つとして、厨房をガラス張りにして、客の目にさらすという方法がある。どのように調理されているか見ることは、料理を食べる客にとっても関心あることである。ただ、安価で料理を提供しているチェーン店では、アルバイトの若者に調理させている実態を、客に見せることには抵抗があるだろう。プロの料理を期待して訪れた客に対し、アルバイトの若者が作った物を出すという点で、経営側の倫理観も問われるだろう。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 16:46| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする