2019年03月20日

お迎え

 あなたを迎えにくるつもりなんかなかったのよ。でも、おろおろしてるところ見たら、放っておけないじゃない? 私がいなくなったんだから、若い子と遊んでもっとゆっくりしてくれば良かったのに。ほんと、気が早いんだから。私は心に決めてたのよ、来世ではあなたとは絶対に会わないようにしなくちゃって。あなただってそうでしょ。家に居着くことなんか、ほとんどなかったんだから。いやだったのよ。もし会ったりしたら、またあなたを好きになって、大変な人生になってしまうと思ったから。せっかくあなたと別れて、しばらくのんびりしようと思ってたのに、もう来てしまったの? まさかあの世までお世話しなきゃならないなんて思ってなかったわ。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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2019年03月19日

nano iDSD BLACK LABELを買った(1)

 オーディオにはまると、きりがなくなる。舌が肥えるのと同じで、いい音を聴いてしまうと、それまで聴いていた音質では満足できなくなる。ウォークマンを買ってからは、mp3などの不可逆圧縮のファイルは聴く気がしなくなった。
 MQA-CDをウォークマンで聴いてからは、ジャズ関連のMQA-CDを買いあさった。MQAといっても、音楽配信サイトのファイルは96kHzだから、MQA-CDの352.8KHzの音と比べると、同じMQAでも物足りなさを感じた。音は鮮明だけれども、ダイナミックな力と鮮烈な印象は弱い。
 さて、ウォークマンでもMQAをフルデコードできるので、一応満足していたのだが、パソコンからMQAを出力してみたくなった。また、ウォークマンはCD音質を176.4kHzにアップサンプリングしてくれるのだが、もっといい音で聴きたいと思った。そこで、とりあえず、Audirvana Plus(https://audirvana.com/)をダウンロードして、コルグのDS-DAC-100mで聴いてみた。これはCD音質をDSD5.6MHz(DSD128)にまでアップサンプリングしてくれる。PCMは音が尖っているのだが、DSDは真空管で出した音のようにまろやかで、魂にぐっとくるような音が出る。痺れるような音になるのだ。DSDにはさらに11.2MHz(DSD256)もあり、僕にとっては未体験領域だった。
 ただ、コルグのDS-DAC-100mはMQAに対応していない。Audirvana Plusではコアの88.2kHzまでしかデコードできない。いい音ではあるが、フルデコードの音と比較すると、奥行きも深みも足りない。そこで、MQAに対応したレンダラーを探していたら、iFiのnano iDSD BLACK LABELの評価が高いことが分かった。値段と評判を考えると、これがベストだろうと考えて、購入することにした。(つづく)


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2019年03月18日

二つの国のアリス(2)

 作者は続篇として『鏡の国のアリス』を書いた。ただ、これは二番煎じの感じがしないでもないが。小さくなったアリスが、チェス盤の上を冒険する物語である。鏡の中の世界であるから、言葉と現実がアベコベになる。丘のことを谷と呼んだり、同じ所にとどまるために、全速力で移動しなければならなかったり。植物や動物が口をきくのも面白い。ハンプティ・ダンプティにしたって、卵の怪物のようにしか思えない。
 これはイギリスの童謡『マザー・グース』の登場人物で、『鏡の国のアリス』でハンプティ・ダンプティがしゃべるナンセンスな言葉も、『マザー・グース』の一節のように感じられる。でも、イギリス人のユーモア感覚には、日本人はついていけない。日本人の感覚では、しゃれたことをさらりと言うのが粋なわけで、延々と同じ調子でやられると、しまいにはうんざりしてしまう。超訳をした訳者には脱帽するのだが。
 アリスはチェス盤を横断して、ついに自身が女王となる。女王になったアリスは、サディスティックな性向を見せるようになる。パーティーに出てきたマトンの脚やプリンが口をきくのに憤慨し、赤の女王をつかんで激しく揺さぶる。実はそれはアリスの飼い猫だったわけだが。『鏡の国のアリス』も絵本で概要を読めば、冗漫さが省けて楽しめるのではないか。


参考文献
『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル著 山形浩生訳 Amazon)
『鏡の国のアリス』(ルイス・キャロル著 山形浩生訳 Amazon)


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