2019年03月27日

ぼくがダライラマ?(68)

 足もとがふらついていた。夢を見ているような気がした。それも、いつまでも目が覚めない夢を。歩いて行くと、朱を基調に原色で彩られた柱や、金糸で縁取りされた極彩色のタンカ、いかめしい造りの大扉が続いている。目をつぶっても、抱擁した仏と女神、火炎を背負った護法尊の姿がちらつく。
 女神の顔を見てぎょっとした。あり得ないことだが、自分が愛した女、摂政の娘の顔をしている! では、抱きつかれた仏の顔は? 僕自身の顔じゃないか。この幻を打ち破ろうとして、僕は大声でわめいていた。

 かの愛(いと)しき我が妹(いも)は
 娶(めと)られて去りゆき
 残されたこの身は
 炎に焼かれて悶(もだ)えぬ

(つづく)


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2019年03月26日

ヘッドフォンのパッド交換

 nano iDSD BLACK LABELを買ってから、パソコンで音楽を聴くことが多くなった。外でならウォークマンにイヤフォンが手軽だが、じっくり音楽を味わうには、ヘッドフォンの方がいい。ソニーのMDR-1RMK2がこんないい音を出せたのかと、見直すようになった。
 とはいえ、数年前に買った物で、ヘッドフォンのイヤーパッドとヘッドバンドがぼろぼろになっている。自分のだけかと思っていたら、他の人も悩んでいた。でも、いい音を出しているのだから、買い換えるのももったいない。そこでネットで検索したら、交換用のイヤーパッドや、ヘッドバンドのカバーを売ってることが分かった。
 ただし、ソニーの正規品は高価である。他の業者が出しているもので、互換性のある物を見つけた。 Geekria Direct JPという業者が出しているReplacement Earpad for Sony MDR-1R, MDR-1RNC Headphone Ear Padと、同社が出しているヘッドバンドカバーである。
 注文して届いたので、早速交換してみることにした。イヤーパッドの中に黄色い棒が入っている。それを元のヘッドフォンとイヤーパッドの間に差し入れて、少しずつ外していくのである。外したら内側のプラスチックの枠を外し、新しいイヤーパッドに挟み込む。小さくて入らないようだが、伸縮性があるので、引っ張ればはめることができる。その際、上下や左右を間違えないように。詳しくは以下の動画(https://youtu.be/vkT63nQBHYM )を見るといい。
 一方、ヘッドバンドカバーの方は、元のヘッドバンドはそのままにして、上からジッパーを外側にしてかぶせていく。こちらもかなり小さいので、伸縮性のある布を引き延ばす必要がある。ジッパーをはめるのが一苦労だった。もう少し余裕のある作りでもよかったのではないか。


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2019年03月24日

長崎のグラバー邸(2)

 西洋式の館の間を縫っていくと、長崎を展望する高台に出る。長崎湾が手前に横たわっており、対岸の山には電波塔が建っている。右方は中島川の河口で、左方の狭い湾の出口には、横浜のベイブリッジを思わせる吊り橋、女神大橋が架かっている。
 丸い庭園には中央にチューリップが、その周りにはスミレが咲き乱れている。坂道を一九世紀のイギリス婦人の衣装を着た女性が下りていく。どうやら貸衣装をやっているらしい。

 グラバー園を出て坂道を下っていく。みやげ物屋でオルゴールを売っていた。しゃれていたが高価なので、とても買う気にはならない。この辺りでも角煮バーガーを売っている。
 大浦天主堂の下に出た。石橋からエレベーターでグラバー園に行けることを知らない人は、ご苦労にもここから坂道を上っていくことになる。年末に来た友人もそうだったという。階段を見上げると、天主堂の白亜の堂宇が拝める。
 帰路は徒歩で長崎駅方面に向かう。右方にゆるいカーブが続く石畳のオランダ坂、その途中まで上ってみた。長崎の名所として百科事典などで紹介されている。唐人屋敷には多少建物が残っているらしいが、今は中国人は新地中華街に移ってしまっている。その中華街だが、横浜のものをイメージしたら、失望するに違いない。立派な門はあるものの、十字の通りにまばらに中華料理店やみやげ物店が並ぶだけで、土曜日だというのに人影もまばらで、お客が一人も入っていない店も少なくない。
 眼鏡橋にも足を運んだ。「ザボンみたいな朝日だな、ここは長崎眼鏡橋」と、倍賞千恵子が歌っていたのを覚えている。この石橋は寛永の頃、中国僧によって建てられた橋で、長崎のシンボルの一つだったが、一昔前の長崎水害で破壊され、現在あるのは再建されたものである。しかし、それに関する記述は看板にはなかった。


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