2019年02月12日

阿蘇から高千穂峡へ(6)

 誰が運転するのか、料金が片道なのか往復なのかも分からない。受付の女性に訊いてみると、運転は男性の職員が行い、料金は入場料込みの往復で八百円だそうだ。
 トロッコを改造したスーパーカートは、簡易座席がつけられているだけで、線路から数十センチの高さしかない。こんな低い高さで普通の線路を走るのは初めてである。
 エンジンがかかって煙が出る。いよいよ出発だ。先頭にカメラを据えて、ビデオで撮影することにした。予想していたより速い。かなりスピードが出て、まともに風を浴びている。エンジンの振動が足に伝わって、マッサージされてるみたいだ。雑草が生い茂った上を、車体は駆け抜けていく。二人とも童心に戻って、思わず叫び声を上げてしまう。
 トンネルに入ると、国鉄時代に掘られたものなので、明かりがないだけでなく、地下水が降りかかってくる。真っ暗な中をエンジン音を響かせて進む。探検家にでもなった気分である。一駅間といっても、片道十分近くかかった。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:02| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする