2019年02月08日

阿蘇から高千穂峡へ(5)

 ここは貫通しなかったトンネルの、高森側の出口だったというわけだ。とりあえず、中を見学してみることにした。掘り進められた部分が、焼酎を醸造する酒蔵として利用されていた。アルコールの匂いが漂う空間には、酒樽が棚に横積みにされていた。彼方まで伸びるトンネルに、ついに列車が通ることがなかった。
 外に引き返すことにした。高千穂鉄道の車両は、以前は食堂として使っていたらしいが、今は見学できるようになっている。ドアの前に立つと自動ドアが開いて、中に入ることができた。保存状態はかなりいい。車内には花が飾られ、運転席も当時のままだから、現役の車両と見紛うばかりだった。
 なぜ高千穂鉄道の車両が保存されているかって? 2005年(平成17)の台風で五ケ瀬川の橋梁が流され、運休のまま廃止されてしまったからだ。友人の車に戻って、終点だった高千穂駅に行ってみることにした。駅は谷にあるので、階段を下りていった。駅舎の中には職員がいて、土産などを売っている。見るとエンジンをつけたトロッコで、天岩戸駅まで走れるらしい。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 04:33| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする