2019年01月22日

マイルス・デイビスの《リラクシン》(2)

 今回紹介するのは、そのうちの《リラクシン》Relaxin'である。サックスのジョン・コルトレーンJohn Coltraneやピアノのレッド・ガーランドRed Garlandなどの演奏も楽しめる。1曲目のIf I Were a Bellは、もし私が鐘ならばというタイトル。鐘の音をなぞったユーモラスな導入部が、マイルス・デイビスのクールな世界に、いかにアレンジされているかが聴きどころである。
 2曲目のYou're My Everythingでは、美しいピアノの調べに口笛が入って、いったんは中断されるが、あなたは私のすべてというタイトル通りに、ひたむきな思いが込められた逸品である。
 3曲目のI Could Write a Bookは、自信に満ちた明るいメロディーである。本が書けたというタイトルで、最初と最後のデイビスのトランペットと、中ほどのコルトレーンのサックスの対照的な響き、軽やかさと重厚さが面白い。
 4曲目のOleoも有名な曲である。ここでは軽快なリズムで、息の長い延々と続くメロディーが演奏される。実験性の高い構成で、ここでもデイビスとコルトレーンの技が競われている。
 5曲目のIt Could Happen to Youも、抒情的で明るい響きが耳に快い。デイビスのかすれたトランペットの響きに配慮して、ここではコルトレーンのサックスは控え目である。
 6曲目のWoody 'n' Youでは、それまでのかすれたトランペットが、力強い演奏に変わっている。コルトレーンの重厚さを、トランペットで表現したといった印象である。このアルバムの中では異色の演奏である。作曲がディジー・ガレスピー Dizzy Gillespieと知って、さもありなんと納得した。ちなみに曲名の意味は「ウディとあなた」で、サックスとクラリネットの奏者だったウディ・ハーマンWoody Hermanに捧げられた曲である。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 04:50| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする