2019年01月02日

元号の選定

「閣下にお喜びいただける元号にしたい」
「では、閣下のお名前から『安』の一字をいただいたら」
「それには過去の歴史を紐解く必要がある。京の都の三分の一と内裏を焼いた安元の大火、元軍十四万が九州を襲撃した弘安の役、海底噴火で津波が起きた桜島の安永大噴火、南海トラフ巨大地震や江戸直下型地震などが連続した安政など、不吉な『安』の字は入れられない」
「では、明治維新百五十年を記念して『明』の字を入れることにしよう」
「明応の大地震が起きて、大津波で浜名湖が海とつながった。江戸の大半を焼き尽くした明暦の大火、八重山を壊滅させた明和の大津波、天明には浅間山の大噴火に大飢饉も」
「では、『安』も『明』も却下だな」


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ





ランキングはこちらをクリック!

posted by 高野敦志 at 01:20| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする