2018年10月28日

大山は「おおやま」にあらず(5)

 海からの風が吹きつけ、雲が崖下を勢いよく流れていく。彼方に日本海が見える。日射しが下りて、登山口の辺りも手に取るように。一瞬のパノラマも冷たい霧にかき消され、山陰にそそり立つ山の厳しさを感じた。
 長袖でも立ち止まっていると寒いので、レインコートを着たら、少し暖かくなった。アップルパイとカレーパンを食べる。ソルティーライチの飲料がおいしい。そこで休もう思ったが、風がじかに吹きつけてきて震える。そのまま下っていき、迂回する形で八号目に至る道を進んでいく。
 気持に余裕ができたので、道ばたの高山植物に目をやり、咲いている花を写真に撮っていく。エゾノヨロイグサは白くて小さな花を、カリフラワーのように咲かせる。蕾のうちはまだ緑のままである。イワカガミは紫に縁取りされた緑の葉に、紫の水仙みたいな花を咲かせる。ダイセンキスミレは、その名の通り、黄色い小さな花をつける。ナンゴクガイソウは小さな花を麦の穂のようにつける。だが、多く見かけられたのは、穂の部分が白いシロクガイソウである。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 13:19| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする