2018年08月26日

島でなくても桜島(7)

 フェリーで市街地に渡った。史跡を見て回ろうと思った。小雨が降り出してきたので、まず、磯庭園から見ることにした。正式には仙巌園(せんがんえん)と言い、1658年(万治元)に築かれた薩摩藩の別邸である。桜島と錦江湾がよく見える。それを借景として、庭園に取り入れているわけである。
 人の波を避けて奥に進むと、「迫(さこ)ン太カ(たろう)」という道具があった。これは鹿威(ししおど)しの原理で、水車よりも容易な仕掛けで臼をつくものである。玄米の精米に使われたという。さらに進むと、はるか高みの岩山に「千尋巌(せんじんがん)」という文字が刻まれゐる。これはとても大きな岩という意味で、高さは40メートルにも及ぶ。島津斉彬(なりあきら)の父、斉興(なりおき)が作らせたもの。
 巨大な鳥の檻が見えてきた。中には奄美大島や徳之島に生息するルリカケスという珍鳥がいた。頭と尾は紫、背は茶、嘴は白の美しい鳥である。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 04:02| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする