2018年08月23日

島でなくても桜島(6)

 赤水の桜島焼窯元では、火山灰に温泉を練り込んだ粘土で焼き物を作っている。この時期の三月は雨が多く、かたどった物が一週間しても乾かないため、生産量が落ちるらしい。銀を混ぜた灰色の陶器が、渋くてなかなか良かったのだが、値もかなり張るため、手頃な花瓶しか買えなかった。
 最後に向かったのが湯之平(ゆのひら)展望所。対岸の鹿児島市街は小雨に煙っていたが、山の全容がよく眺められ、大正三年に山腹から噴火した火口も確かめられた。下方には幾つか砂防ダムが設けられている。活火山である桜島山頂に、最も近づいたわけたが、まだ麓の高台といった感じである。これより上は工事関係者を除いては、立ち入り禁止となっている。
 桜島の山頂だけは雲がかかっていた。ただ、朝方ユースホステルから見た噴煙は灰色だったから、この雲は火山活動とは関係ないようだ。桜島港に戻ったのは十二時半。観光バスで島内を一周するのもなかなか良かった。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 04:47| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする