2018年07月30日

神々が降臨した地(8)

 高千穂バスセンターに戻った。それから高千穂駅に行くのが大変だった。駅は坂の上にあり、しかも雨が降り出していたからだった。泊まる予定の高千穂ユースホステルは、隣の天岩戸駅のそばにあると聞いていた。
 当時はまだ、高千穂鉄道は廃止されていなかった。2005年(平成17)の台風で五ケ瀬川の橋が流出し、復旧することなく廃線が決まったのだった。第3セクター方式で存続しても、ひとたび大規模な災害に見舞われると、赤字路線では放置されてしまうのだ。とはいえ、廃止された後も、天岩戸駅の先、高千穂橋梁までは、トロッコ列車「スーパーカート」が走っているので、駅とその区間の線路は保存されている。
 ユースホステルに電話したら、車で迎えに来てくれた。くたくただったので助かった。チェックインして部屋に入った。天岩戸駅の下にあるので、窓からは高千穂橋梁の全貌が望める。川面からの高さが東洋一で、一両編成のレールバスが、おもちゃのように、上空に架けられた鉄橋をトコトコ走っていく。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:18| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする