2018年07月18日

神々が降臨した地(5)

 岩の表面はうっすらと苔むし、所々シダが生えている。その上には、刺身の切り身のような形の岩が、幾重にも重なっている。とてもこの世に属する空間とは思えない。日本人の魂の深層に流れる川を、小舟で漕ぎ進むかのような。流れはほとんどないので、櫓を止めて微かに漂う岩の薫りを嗅ぐ。
 安らぎの時は長くは続かなかった。ボート乗り場に戻ると、遊歩道まで上っていき、先ほど漕いだ淵を見下ろした。ボートでの恍惚はすでに遠ざかり、過去のイメージのように結晶化が始まっていた。それにしても、上から眺めても飽きることがない。絶景だな。日本が誇れる風景だと思う。
 遊歩道の槍飛橋を過ぎ、高千穂大橋の手前で石橋を渡った。階段をぐっと上って高千穂神社の裏手に出た。境内の手前に種田山頭火の句碑があった。

 分け入っても分け入っても青い山(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:18| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『バベルの図書館』をめぐって(pdf)

 アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスが選んだ世界文学全集『バベルの図書館』について、自由な形で書いたエッセイを一冊にまとめました。今回パソコンですぐに開けるpdf形式でアップロードします。元の作品を読んでいなければ分からないというわけでもないので、気軽に読み流していただければと思います。
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Babel.pdf

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