2018年07月05日

国会は銭湯か!

 某国の首相は、民衆を臣下として隷属させたかった。平和をうたった憲法9条が邪魔だったので、国中から9のつく数字を消し去った。それに反発する人権団体は、国会を見学する際の持ち物検査をすり抜け、傍聴席に着いた途端に上着を脱ぐと、背番号の「9」を一斉に見せた。怒号が上がり、警備員が団体を連れ去ろうとしてもみ合いになった。
「何で背番号で排除されなければならないんだ! 入れ墨してるわけじゃあるまいし」
「銭湯で入れ墨してたら、周囲の人が不快に思うでしょう?」
「国会は銭湯か!」
 騒ぎの一部始終はスマホで録画され、海外のドキュメンタリー番組で放送された。
「なるほど、ぬるま湯だから、みんなうたたねしてたわけか」


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:08| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする