2018年06月12日

喜多郎の《シルクロード》

 NHK特集『シルクロード 絲綢之路』は1980年4月から1年間放送された。石坂浩二のナレーションとともに背景に流されたのが、喜多郎のシンセサイザーである。コンピューターが作り出す人工的な音が、大自然の神秘を象徴するようなマンダラを生み出す。シルクロードという番組の魅力は、撮影された西域の映像と石坂浩二の肉声、喜多郎の音楽三つが融合して生まれたものである。
 喜多郎が選ばれたのは、《OASIS》というアルバムを、チーフプロデューサーの玉井勇夫氏が聴いたことによる。たしかに、このアルバムはサウンドトラック《シルクロード 絲綢之路》に通じる美しさとダイナミズムがある。喜多郎の音楽は、映像がなくても想像力を喚起する。何度聴いても飽きることがなく、心の安らぎとともに、時空を超えた世界に誘ってくれる。
 番組の放送が終わった後、僕はカセットテープで販売された音や、MIDIによる機械演奏、オーケストラによる演奏なども聴いてきたが、やっぱり喜多郎自身によるシンセサイザーにまさるものはなかった。
 ただ、1980年代の録音技術は、現在と比べば劣る。最新のリマスターを施し、UltimateHQCDから再生された曲は、霞のない澄み切った音の世界にいざない、脳裏に幻像を生み出してくれた。これは新たな《シルクロード 絲綢之路》との出会いである。


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posted by 高野敦志 at 14:59| Comment(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

みちのく・では 陸奥・出羽の旅 第2版(pdf)

 僕の青春時代から数年前に至るまでの全4回、東北を旅した紀行文です。東北は江戸時代までは、広大な地域が、陸奥・出羽の2国にしか分割されていませんでした。長らく日本人にとっては、最果ての地だったからです。
 ここには、旅の先々で感じた思いやイメージがつづってあります。エキゾチックな感覚にとらわれるのは、僕だけではないでしょう。そこには寡黙ながらも、懐の深い自然があります。気軽に読めるものと思いますので、目を通していただけたら幸甚です。
 ちなみに、表紙の写真は白神山地の十二湖で撮影したものです。
 第2版では「三内丸山遺跡を訪ねて」の一章を追加しました。以前、ダウンロードされた方は、ファイルを差し替えて下さい。
michinoku2.pdf

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