ところが、死火山だと思われていた木曽の御嶽山が噴火したことで、こうした区別が無意味だということが分かった。火山が噴火する周期はまちまちで、中には数万年の休止期間を経て巨大噴火する火山もある。
阿蘇山は中岳だけが時々噴火しているから、活火山ということになるのだが、ここで問題になるのが、阿蘇山の大きさである。実は、中岳は巨大噴火の後にできた出張所みたいなもので、外輪山に囲まれたカルデラ全体が阿蘇山なのである。
火山というと高い山を想定しがちだが、火山の残骸のような窪地や、湖になっている地形全体が火口だったりする。北海道の大きな湖、屈斜路湖や洞爺湖、支笏湖も、巨大な火山の火口に水がたまったもので、かつての阿蘇にも、満々と水をたたえた湖が存在したという。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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