2018年06月29日

阿蘇は生きている(8)

 今度は草千里の左方にある丘に登った。ここからは中岳が迫って見える。下のカルデラには人っ子一人いないので、広大な草の窪みを我が物としたような気になった。
 向かいの先ほど登った丘では、数人の人影が動いている。ふざけ合った声が伝わってくる。耳を打つ風の音が聞こえた。独りになるのがこれほど心地よいとは、今まで思ったことがなかった。町の中で見知らぬ人に囲まれているのとは対照的な、安らぎに満たされていた。大自然の懐に抱かれるというのは、こうした感覚を言うのだろう。
 午後五時過ぎのバスで、ユースホステルに戻ってきた。ただ一つ、気がかりだったのは、山上までついてきた黒い犬のことである。あの人なつっこさが災いして、草千里に取り残されてしまったのではないかと思ったからだ。(つづく)


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2018年06月28日

MQA-CDのリッピング(4)

 MQA-CDをソニーのWALKMANのAシリーズで聞く方法について、これまで書いてきたが、ソニーに問い合わせたことで、想定していたことが正しいと確認された。
 ソニーのMusic Center for PCは、現時点ではMQA-CDのmqaをデコードすることも、リッピングすることもできない。通常のCD部分しか読み取れないのである。したがって、MQA-CDをリッピングするには、フリーのExact Audio Copy(http://www.exactaudiocopy.de/en/index.php/resources/download/)を用いるといい。手順については、以前に書いた通りである。事前にflacのコーデックを組み込んでおくこと。圧縮率は5に、Bit Rateは1411kbpsに設定すればいいだろう。
 なお、WALKMANのAシリーズ以上は、mqaに完全に対応しているとのこと。拡張子がmqa.flacであれば、352.8 kHz/24bitのmqaファイルもすべてデコードされる。Exact Audio Copyでリッピングしたファイルが、異次元の透明感を表現しているのも、352.8 kHz/24bitという最高の音質だったからである。
 これで安心してMQA-CDを購入して、WALKMANで聴くことができる。僕はもっぱらジャズを聴くのだが、若い頃にはクラシックも聴いていた。「これがハイレゾCDだ」のジャズ版とクラシック版を購入したが、クラブのアーティストの存在を感じさせるジャズとともに、コンサート会場の空気感を表現しているクラシック音楽にも感じ入った。昔聴いた交響曲も聴いてみようと思った。


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2018年06月27日

MQA-CDのリッピング(3)

 mqaをデコードできるDACがあれば、MQA-CDからリッピンクしたflacファイルが、mqaの信号を含んでいるかどうか、ランプの点灯で分かるのだが、mqa対応をうたうWALKMANの場合はどうだろうか。
 ダウンロードしたmqaファイルは、WALKMANではハイレゾに分類される。ところが、MQA-CDからリッピングしたflacファイルを、mqa.flacと拡張子を変更し、WALKMANに転送しても、ハイレゾには分類されない。これについては、コーデックのタグを読んで分類しているからで、拡張子にmqaが含まれていれば、mqaのデータをデコードすると考えられる。
 そこで、他のソフトで作ったflacと、Exact Audio Copyで作ったflacを、WALKMANで再生してみた。ともにいい音がしているが、mqaの信号が含まれていない場合でも、アップサンプリングでよく聞こえているだけかもしれない。DSEE HXを切ってみると、他のソフトで作ったflacの音質は劣化した。つまり、mqaのデータが含まれていなかったのである。一方、Exact Audio Copyで作った方は、DSEE HXをオンにしてもオフにしても、高音質のままである。WALKMANはハイレゾではDSEE HXがオフになる仕様である。
 ソフトによって、flacにmqaが組み込めるかどうかが変わるのは、圧縮率とともに、設定するBit Rateが関わっている可能性がある。僕の場合は、圧縮率を5にし、CDと同じ1411kbpsに設定した。他のソフトではBit Rateが900kbps前後となっていた。


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