2018年05月16日

しまなみ海道は尾道から(5)

 海辺の様子を写真とビデオで撮し、白い恐竜も写真に収めた。因島大橋の因島側の手前に展望台があるので、そこに行ってみることにした。急な斜面に設置された歩道を進むと、因島大橋の全貌を収めるのにベストな眺望が開けていた。写真に撮ると、ベンチに腰を下ろし、しばし時の過ぎるのを忘れる。
 しまなみ街道を一日で走破できるだろうか。電動自転車では、バッテリーが途中で切れるから、どこで充電するかという問題が生じる。そのせいで、日をまたいでの貸し出しはしていない。となると、昔ながらのサイクリング車でということになるが、若者のようなバイタリティーはもうない。電動自転車で走破するのは、やはり無理か?
 我に返った。カメラをしまうと、荷物をまとめて自転車にまたがった。「あとは止まらずに走ろう」と友人に促された。因島大橋を渡ってしまうと、ひたすら元来た道を戻っていく。とは言っても、向島の海岸に沿って進むと、並木の向こうの海が午後の光を浴びてきらめいている。凪いだ海の上に無数の漁船が漂っている。宮城道雄の「春の海」という箏曲を思い出した。盲目の眼が想像した水面の光を、弦の調べに換えたものだ。あれは鞆の浦だから、ここからそれほど遠くはない……。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:13| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする