2018年05月31日

地獄もいろいろ(3)

 いよいよ地獄巡りである。最初に訪れた白池地獄は、白濁した温泉である。何だ、そんな温泉なら入ってみたいと思うかもしれない。色が青みを帯びた白であるのは、池に出て温度と圧力が下がったためだという。ちなみに、噴出時には95度もある。
 金竜地獄は共通の観覧券は使えず、現在は閉鎖されているらしい。僕が訪れた時は、喉にいい蒸気を吸ったり、しょっぱい温泉を飲んだりした。湯けむりが上がる池や、噴気の脇に立つ青龍、地獄の釜、地蔵菩薩に阿弥陀如来など、地獄をイメージさせるアトラクションの要素があった。
 鬼山地獄は赤鬼の巨像が立っている。でも、鬼の顔はどこかコミカルで、禍々しい感じは乏しい。温泉熱を利用してワニがたくさん買われている。どういう趣向か、ちょっと理解できなかった。
 かまど地獄というのは、温泉の噴気でお供えのご飯を炊いたことから名づけられた。地獄の一丁目から六丁目まであり、泥の混じった温泉が、坊主頭のように噴き出しているのが印象的である。(つづく)


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『バタイユ Bataille 試論』(ePub)

 20世紀フランス文学の重要な作家・思想家のジョルジュ・バタイユ Georges Batailleを、文学と哲学の両面から紹介した「バタイユ試論」を、電子本のePubで配信します。バタイユは「私は哲学者ではない聖者だ。でなければ狂人だろう」と書き、サルトルから「新しい神秘家」として批判されながらも、フランス思想文学の作家として多くの著作を残しました。
 本書はバタイユの短編『マダム・エドワルダ』の紹介に始まり、ニーチェやヘーゲルの哲学との関連を述べた後、長編『C神父』を『エロティシズム』で論じられた思想や、未知の対象に立ち向かう作家という立場から分析します。さらに、バタイユに特有な過激な形容詞の使用から、文学は宗教に代わるべき存在であるという、バタイユの文学観にまで触れます。
 
 以下のリンクからダウンロードして下さい。
Bataille.epub

 iTunesからダウンロードする場合は、ミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。
 IEでダウンロードした場合は、拡張子をzipからepubに変えて、下記のアプリでご覧下さい。

 ePubはiOSのiPadやiPhoneなどで読むのに適した形式です。iBooksなどでご覧下さい。Windowsでは紀伊國屋書店のKinoppy(http://k-kinoppy.jp/for-windowsdt.html)が、最も美しくePubのファイルを表示します。

 ブラウザからePubを開く場合、Edgeならプラグインなしで読めます。Googleのchrome(https://www.google.co.jp/chrome/browser/desktop/index.html)なら、プラグインのReadium(http://readium.org/)をインストールして下さい。
 firefox(https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/)にもプラグインのEPUBReader(https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/epubreader/)があり、縦書きやルビなどにも対応しています。

 なお、パソコンのiTunesで「購読」したり、iOSのアプリpodcast(https://itunes.apple.com/jp/app/podcast/id525463029?mt=8)でマイpodcastに登録すれば、確実に新しいエピソードが入手できます。


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2018年05月30日

地獄もいろいろ(2)

 島倉千代子の歌に「人生いろいろ」というのがあった。「人生いろいろ 男もいろいろ」という歌詞から、勤務実態がない会社に所属していた小泉首相が「人生いろいろ 会社もいろいろ 社員もいろいろ」とお茶を濁していたのを思い出した。
 地獄がどんなものか知りたければ、源信の『往生要集』を読めばいい。針の山や血の池地獄だけではない。人間の想像力がどこまで残酷になれるかが分かる。「地獄もいろいろ」というわけだ。地獄と言えば、火山地帯には「地獄」と名がつく地名が多い。草木も枯れる荒涼とした風景が、地獄を連想させたのだろうが、不用意に近づくことで硫化水素を吸い、命を落とした者がいたことから、近づくことを禁じたのだろう。
 ところが、一方で人間には「怖い物見たさ」がある。別府には地獄巡りをするコースが設けられている。ただ、むやみに怖がる必要はない。恐山で感じたような、鬼気迫る印象はないので。別府に着いた翌日、ユースホステルを出た僕は、鉄輪(かんなわ)行きのバスに乗り、終点で下車した。(つづく)


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