2018年04月26日

文章上達の基礎技術(1)

 文章表現の授業では、僕は学生に日記を書くことを勧めている。若い頃から人生の終わりまで続ければ、人間の若い頃からの成長、やがて老いに至るまでの過程を、自分自身の観察や思考を通して記録できるからだ。過ぎ去った時代に、自分や周囲の人間が何を考えていたかも。
 ただし、若い頃の文章は、今から見ると冗漫だったし、変に気取ったりもしている。要するに、へたくそなのだ。それを素材にして、成熟した目と文章技術で書き直すことで、初めて人に見せられるものに変身する。自分の文章能力がどの程度になったかは、ブログにアップロードしてみればいい。身内や友人でない人が見て、面白ければアクセス数が増えるし、注目記事に選ばれたり、読書からのコメントも来たりする。どのような文章が読者の心を惹くかというコツが、何となく分かってくるというわけだ。
 まあ、ブログはそれ自体、エッセイのように形式が自由だから、プロの領域に達すれば文学的価値も出てこようが、大抵は自己満足で終わってしまう。人の心をつかむコツが分かってきたとしても、文章技術は不十分な場合が多いだろう。
 では、さらにレベルアップするにはどうしたらいいか。ここでは「文章制限」を利用する方法を紹介しよう。もし、評論など論理的な文章を書くのであれば、ツイッターでの訓練が役に立つ。140字という制限で自己の主張を明確に主張するには、推敲することを通して、最も主張したいことをいかに的確にまとめるかに留意する必要があるからだ。どこまでなら批評になるが、それ以上書くと誹謗中傷になるといったさじ加減も分かってくる。
 ただ、今述べたのは、あくまでも文章技術の基礎である。内容や構成にはさらに高度なノウハウが求められる。また、学術論文などは、既定の文型を用いたり、先行研究の扱いや研究方法など、異なる技術も多いから、大学院のゼミなどに入って、専門家から学ぶ必要がある。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:14| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする