2018年04月17日

厳島神社と弥山(8)

 ただ、山頂にはまだ到達していない。巨石が横倒しになり、人がようやく通れるほどの隙間が空いたくぐり岩を抜けたところで、ようやく弥山の山頂、五三五メートルに至った。三百六十度青い空を見渡せる。巨石が並んでいるさまが不思議だ。宇宙人が運んできたというわけでもあるまいが。
 友人と記念撮影をした。展望休憩所はすでに閉鎖されていた。時計を見ると、もう午後五時ではないか。片道三時間もかかったのか。晴れ上がって風もない。瀬戸内海は凪いで、黄金色に輝いている。ようやく気持ちも晴れた。
 弥山巡りをして下山することにした。潮の満ち干に合わせて、中の水位が変わる干満岩や、幹をくり抜いたような形の舟岩の横を過ぎると、大聖院の大日堂が見えてくる。神仏習合の時代には、厳島神社の別当寺として栄えた。胎蔵界と金剛界の大日如来を祀っている。さらに下ると、厳島神社の奥宮である御山神社、その先には仁王門が建っている。ただ、今の門は台風で倒壊した後、二〇一二年(平成二四)に再建された物。安置された仁王像は、中国の観音聖地普陀山より贈られた。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:51| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする