2018年04月11日

厳島神社と弥山(6)

 坂道を上っていくと、宮島ロープウェイの駅があった。今回は定期点検整備で運休中とあった。予定がすっかり狂ってしまう、どうしようかと思ったが、弥山に登るのが今回の旅の目的だったので、古人のように徒歩で山頂を目指すことにした。
 とはいっても、まだ三月の初旬である。空気は冷たく、汗をかくとたちまち体温を奪われ、鼻水が出てきてしまう。上着を脱ごうにも、下着はすでにぐっしょりである。ひたすら石段が続き、しかも、段差が大きいので、連続して上ると息が切れそうになる。鬱蒼とした森の間を行くので、視界も開けずどこまでも薄暗い。
 気が滅入ってしまいそうになった。ニキロぐらいだから、すぐに登頂できると思ったが、この体調では二百メートル進むのにも骨が折れる。
「諦めて下りる?」
 苦しそうにしている僕を見て、友人は気遣ってくれたが、ここで諦めるわけにはいかない。山を登るということ自体が、かつては修行だったんだな。気を取り直してまた上っていく。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:10| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

芥川龍之介論(pdf)

 芥川龍之介の「河童」「蜘蛛の糸」「藪の中」の三篇を中心に論じたものです。芥川の作品がお好きな方は、ぜひ目を通して下さい。
 今回はパソコンですぐに開けるpdf版をアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。  
akutagawaron.pdf

 iTunesからダウンロードする場合は、マイミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。大部分のパソコンにインストールされているAdobe Readerで読むことができます。

 ちなみに、芥川の「侏儒の言葉」を辞書データに変換し、アップロードしてあります。ファイルは汎用性のあるepwing形式です。以下のページからダウンロードできます。
http://takanoatsushi.seesaa.net/article/271093127.html

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