2018年02月23日

釧路湿原は東から(1)

 あとは釧路湿原へ行くことになっていた。今回の旅の始めに、釧路市湿原展望台に寄ったわけだが、どうも本物を見た気がしない。これぞ釧路湿原といった光景を目にしなければ、再訪した気にはならないのだから。
 今回は二回目で、前回は二十年余り前になる。あの時と同じアングルから見たい。僕はコッタロ湿原展望台に行こうと言った。そこは湿原の外れで、コッタロ川の上流、塘路湖よりも北にある。舗装されていない駐車場に車を止め、見上げるほどの急階段を登っていく。しかし、そこで終わりではなかった。さらに山道をぐんぐん上っていく。息切れしそうになって、ようやく木で囲まれた展望台まで登りきった。
 ここからは湿原を斜めに見ることになるので、視界はそれほど開けていない。ただし、コッタロ川の形作る、入り組んだ川の水底と、鮮やかな草原のコントラストがすぐ真下に見えるのだ。カメラで接写するように、湿原の細かい点までくっきりと。
 高台まで登りきるのは、老人には無理である。見下ろす湿原は鮮明な色で迫ってくる。葦原の間に白く見える点、目を凝らすと動いている。カメラで拡大してみると、丹頂鶴の形、頭の赤い色まで認められた。躍動する湿原の生命を感じさせる点で、やはりコッタロ湿原展望台からの眺めは男性的だ。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:56| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする