2018年02月28日

臨死体験の瞑想「イントゥ・ザ・ライト」(4)

「体外離脱」はまれにしか起こらないと書いた日の夜、《臨死体験の瞑想》を聞きながら横になった。意識が朦朧としながら、声が聞こえる状態が続いた。突然、「体外離脱」してしまった。移行の過程は感じることなく、部屋の中を飛び回っていたのだ。数ヶ月ぶりだったので、ちょっとびっくりしてしまった。
 一つ気づいたのは、その部屋が今寝ている部屋ではなく、かつて自分が生活していた部屋だということだ。「体外離脱」したら、すでに物質的な世界ではなく、非物質的な世界に移行しているということらしい。今回はそれ以上進むことなく、尿意を感じて目が覚めてしまった。
 第三部では「体外離脱」の後、暗い世界を訪れる。そこは創造の源であり、具現化されていない潜在的な世界である。神の子宮とも言われる。そこで形になる以前の自分を感じる。そこに現れた光は、愛と慈悲、知性そのものである。導かれるまま、光の街にやってきて、クリスタルの建物の一つに入る。そこで、精神的な体験や学びをする。
 目の前に小川が見える。いわゆる三途の川で、その向こうに行けば、永遠にそこにとどまることを知る。ただ、ヘミシンクの《ゴーイング・ホーム》では、死後世界を訪れ、死者の魂が休らうフォーカス27まで体験できる。この世でやることが残っていれば、戻ってくることができるというのが、モンロー研究所の立場なのだろう。(つづく)


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2018年02月27日

ぼくがダライラマ?(38)

 それからというもの、ぼくは謎の女のことが頭を去らなかった。仏教の講義や瞑想の時間にも、女の顔がちらついて気が散ってしまう。摂政に娘がいるらしいことは、侍従の口から洩れ聞いてはいたのだが、それがあの女と同一人物かどうかは分からない。
 これはダキニかなんかの類いかもしれないと、ぼくは冗談半分で思ったりした。仏と交合している女神のことで、性ヨーガをする時のパートナーとなる。でも、ぼくの場合は、若い女の子に興味があるからかな。そもそも、子供のときから周りにいたのは坊さんばっかりで、肌から発する女の匂いを想像するだけで、袈裟がテントを張ってしまうんだから。
 ぼくの様子がおかしいと聞いて、摂政が白宮の部屋を訪れたのは、よく晴れた日の昼下がりのことだった。ダライラマの霊塔を見せられて以来、ぼくの顔色がよくないとか、侍従から聞かされたのだろう。ポタラ宮の裏にある池のほとりに連れていかれた。
 これは何かの符合ではないかと思った。ぼくの悩みの原因に感づいているのではないか。摂政は素知らぬ様子で、仏道修行の進み具合などを訊いてきた。ぼくも猫をかぶって答えることにした。
「修行を始めたばかりだというのに、民衆の前では悟ったような顔をしなければならない。これほどつらいことはありません」
「猊下は深く考えすぎるようです。堂々としていらっしゃればいいのです。形が整えば、自ずと法王としての風格が出てくるものです」(つづく)


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2018年02月26日

男はつらいよ 寅次郎心の旅路(第41作)

 宮城のローカル線に乗っていた寅次郎は、列車で自殺未遂した坂口と知り合い親しくなる。男は心の病を抱えており、寅次郎について回るようになる。やりたいことをやれと励ますと、オーストリアのウィーンに旅行するので、寅次郎についてきてほしいという。
 気の進まぬまま、坂口とともにウィーンに旅立った寅次郎だが、どう見ても場違いで居場所がない。納豆と味噌汁でご飯を食べたいのに、パンとウィンナーでは食欲も湧かない。坂口とはぐれた寅次郎は、バスガイドをしている久美子と出会う。
 海外が舞台になるのは初めてである。ウィーンの街の雰囲気は悪くないのだが、寅次郎がつまらなそうにしているので、見ている方も退屈してしまう。こちらまで時間を持て余してしまうのだ。坂口とは別行動をとり、久美子の悩みを聞いてやった寅次郎は、故郷の岐阜に戻るように勧める。いったんは帰国を決意した久美子だったが、そこにオーストリア人の恋人が現れて……。
 寅次郎が元気ない。この頃から渥美清は体調を崩しており、毎度恒例だった派手な喧嘩もなくなり、威勢良く啖呵を切ることもなくなった。そういえば、前回の『寅次郎サラダ記念日』から、冒頭の夢物語もなくなっていた。ヒロインの久美子を演じたのは竹下景子。『口笛を吹く寅次郎』では住職の娘朋子を、『知床慕情』では獣医の娘りん子を演じていた。


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