2018年01月25日

男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)

 印刷工場の社長の娘、あけみが家出してしまう。下田にいるらしいことが分かると、寅次郎が連れ戻しに行くことになった。あけみは寅次郎の飾らない、率直なところが好きなのだろう。すぐには帰りたがらないので、寅次郎はあけみの望むまま、式根島への船に乗り込む。小学校の同窓会で帰郷する若者たちと意気投合した寅次郎は、あけみのことはほったらかしで、若者たちと車に乗り込んでしまう。
 港に取り残されたあけみは、旅館をやっている純情な青年、茂に好感を抱くようになる。一方、寅次郎は同窓会で同席した真知子先生と親しくなる。真知子は寅次郎に、教師という仕事の喜びと切なさを語る。生徒を学校から送り出すことは、教師にとって喜びであるとともに別れでもある。子供たちは外の世界で人生を歩んでいくのに、教師は教える子供が代わっても、学校に留まり続ける。こんなことを繰り返しながら、教師は年を取ってしまう。耳を傾けるうちに、寅次郎は真知子に心惹かれていく。
 一方、あけみは茂に求婚されて、夢のような気分から目が覚める。「あたし人妻なの!」と叫んで逃げ去る。純情な青年の心を傷つけてしまったのを悔いて。あけみのつらい思いを聞かされた寅次郎は、真知子への思いを振り払って、式根島を去ることを決意する。
 その後、真知子は柴又に現れ、寅次郎の恋心はよみがえるのだが……。真知子を演じたのは栗原小巻である。僕が初めて栗原を見たのは、呂宋助左衛門を主人公にした大河ドラマ、『黄金の日々』においてだった。助左衛門を演じたのは、六代目市川染五郎(二代目松本白鸚)で、栗原は助左衛門の憧れの女性美緒を演じた。中学生だった僕は、子供ながらにも、ボーイッシュな感じの美人だと思ったものだ。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:39| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする