2018年01月23日

ディーパック・チョプラの『宇宙のパワーと自由にアクセスする方法』(1)

 原題はPower,Freedom,and Graceで、副題はLiving from the Source of Lasting Happinessである。直訳すると、『力、自由、そして恩寵』─永続する幸福の源から生きること─となる。原題の方が著者の意図を忠実に表現しているだろうが、現世利益がなければ宗教に関心を持たない日本人には、訳者によるタイトルの方が関心を引くことだろう。
 ディパック・チョプラの主張を要約すると、以下のようになる。人間は自我に囚われている。本当の自分は生死を超えた純粋意識である。純粋意識は個人を超えて周囲に広がっている。人間の一人一人は宇宙であり、創造主であるのに、それを忘れている。肉体と精神は分けることができないし、大脳が意識を生み出しているわけでもない。純粋意識が情報だとすれば、大脳はコンピューターの端末に過ぎない。
 死によって人格は崩壊しても、意識そのものは残る。周波数の高い非物質的な次元に移行するだけである。そもそも、物質そのものが幻であって、量子の波動を意識が物質として解釈しているだけである。
 共時性という現象は、自我からは「偶然の一致」としか見えないが、宇宙が知性や目的意識を持っているからにほかならない。瞑想の習慣を持つようになれば、心臓の位置にある魂に問いかけることで、答えは自ずと出てくるようになる。それは太古から受け継いできた智慧によるもので、自我のような狭い了見に頼ることとは異なる。
 自分が生まれてきたのは、目的があったからで、それを自身に問うことで、恩寵にあずかることができるようになる。純粋意識が生死を超えるということを知れば、どんなつらい状況でも克服することができる。宇宙の知性に耳を傾けることで、共時性や幸運が重なるようになり、物事は成就しやすくなる。もし、かなえたいことがあるなら、それが人々を幸福にし、宇宙の進化に一役買えるかどうかが、成否の鍵を握ることになる。
 時間というものは実在しない。今この瞬間だけが現実であり、過去は幻想で、未来は可能性に過ぎない。現在に集中して純粋意識に触れることで、真の自由や恩寵にあずかるとができる。こうしたことを頭で理解するのではなく、瞑想の習慣を持つことで体得することが重要である。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:41| Comment(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする