2018年01月13日

知床は記憶の果てに(3)

 知床の玄関口は知床斜里駅だが、レンタカーなので通過した。いよいよ知床が近づいてくる。北海道の中で最もワイルドな自然が残っていて、それを目当てに若者が集まってくるところ。僕の青春の思い出が詰まっている地だ。とりわけ心をとらえたが、雄壮な姿の滝だった。その一つが、知床の中心ウトロに入る前にあった。オシンコシンの滝である。
 三十三歳の時の旅では、知床夕陽のあたる家ユースホステルで知り合った文学青年と、滝の下まで上っていったはずだ。道路脇からでは、滝の一部を左方からしか眺めることができないので。行き当たりばったりの僕とは大違いで、下調べをよくしていた。。
 車を止めて階段を上っていく。轟く音はもう聞こえる。三分ほどで、滝の全貌が眺められる地点に着いた。流れ落ちる水は大きな岩に遮られ、三方に分かれるのだが、真ん中の勢いが最も強く、岩を滑り落ちる間に、右手の流れを凌駕していく。水しぶきがここまで飛んでくる。左手の流れは水量は少ないものの、網のように広がっていき、苔むした岩の美しさを際立たせる。型破りなところが、また魅力なのである。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:24| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする