2017年12月20日

サロマ湖は変われど(4)

 栄浦大橋を渡ると、ワッカ原生花園に到着した。ワッカとはアイヌ語で水を意味する。ネイチャーセンターに駐車したのだが、大学生の頃の記憶と一致しない。あの時は栄浦までバスで出たのだが、湖の東側からてくてく回っていった気がする。頭が整理されないまま、ネイチャーセンターで自転車を借りることにした。午後三時過ぎだった。五時半までに戻るように言われた。
 友人と走っていくと、後ろから馬車が走ってきた。のどかな感じがして、ハマナスの咲く草原としっくり合う。しばらく進むと、T字路に出た。どうやら馬車はここで引き返すらしい。左に曲がっていくことにした。
 オホーツク海もサロマ湖も見えない、砂洲の中央を走っているからだろう。空は快晴になっていた。海は青いが緑がかっている。かつての記憶と、目に映る光景が噛み合わない。あの日は海も冷たい緑色だったし、オホーツク海にたどり着いてから、ヒッチハイクしてしまったっけ。歩道をちょっと広くした道路を、軽トラックが通過していった。あんなのに乗せてもらったんだな。竜宮街道という名で思い出した。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:54| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする