2017年12月14日

サロマ湖は変われど(1)

 翌朝は雲が多かった。阿寒湖はろくに見ていないのに、友人の望むままにオンネトーに向かっていた。アイヌ語で「大きい沼」を意味するのだという。何だか聞いたことある地名だと思ったが、オンネトーは根室半島の付け根に同名の塩水湖もあり、温根沼という漢字が当てられている。
 今回向かったのは、足寄町にあるオンネトーで、時間によって水面の色が変わることから「五色沼」とも呼ばれる。ただし、「五色沼」は裏磐梯にもあるから、地名の重複を避けるのは容易ではない。雌阿寒岳の噴火による堰止湖で、サンショウウオやザリガニが生息している淡水湖である。
 オンネトーの水は緑がかっていた。これは雲が多いからだろうか。雲が切れるにつれて、岸辺の葦が照り映えてきた。ただ、雌阿寒岳は雲がかかり、山頂が見え隠れしている。ふたたび車に乗り込むと、岸に沿って進んでいく。南の端には国設野営場、キャンプ場があった。
 その辺りは水深が浅く、水底は土の色を映して、茶色から黄色、緑色へとグラデーションを作っている。セミが鳴いているのだが、本土のものと比べると妙に甲高い。エゾゼミというらしい。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 13:58| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする