2017年12月13日

阿寒湖畔に日は落ちて(4)

 さて、午後十時を回ったところで、屋上にある露天風呂に向かった。海水パンツをはいて外に出ると、夏といっても北海道の夜は寒い。上に出た途端、目を見張った。屋上の端まで、厚いガラス張りのプールとなっており、ぬるめの湯が張ってあったからである。
 阿寒湖の湖面はすでに闇の中に沈んでいた。雲が多いせいか、星は余り見えなかったが。その代わり、向かいのパネルに光の祭典のような映像が現れ、ロマンチックな音楽が流れていた。浴槽の中は薄暗いので、互いの顔もぼんやりしか見えず、人々の歓声やささやきが響く。何とも幻想的な空間だった。
 カップルや友人と肩を並べて、暗い湖面を見下ろすのもよし、水面を照らす光の戯れの中で、手を握り合うのもよし、童心に返って皆はしゃいでいる。このホテル最高のもてなしだった。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:55| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする