2017年12月08日

阿寒湖畔に日は落ちて(3)

 阿寒湖はカルデラに出来た堰止湖だという。南東側から阿寒川が流れ出している。そのあたりは箱根カルデラに出来た堰止湖、芦ノ湖とよく似ている。まりもの生息地として知られている。湖岸近くまで原生林が茂り、道路が接しているのは、南側の阿寒湖温泉だけである。遊覧船に乗らなければ、湖の全貌をううかがうことは難しい。
 ニュー阿寒ホテルシャングリラに到着した。チェックインして客室に荷物を置いた後、阿寒湖の湖畔を散策することにした。ちょうど日暮れ時だった。山影に日が沈むと、空はゆっくり色あせていく。その時、遊覧船が船着き場に近づいてきた。紫色を帯びた湖水が、ゆらゆらとさざ波を寄せてきた。岸でちゃぷちゃぷ戯れている。他の音は消えてしまった。シャッターを切る。詩情を醸し出す風景だった。
 夕食はバイキングだった。寿司や蟹の他、スペアリブなど多数の肉料理があった。部屋に戻ると、阿寒湖の湖上に船が浮かべられ、お盆の送り火を載せた灯籠流しが行われていた。赤い光の点が無数広がり、黒い湖面をほのかな光で彩っている。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:43| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする