ニュー阿寒ホテルシャングリラに到着した。チェックインして客室に荷物を置いた後、阿寒湖の湖畔を散策することにした。ちょうど日暮れ時だった。山影に日が沈むと、空はゆっくり色あせていく。その時、遊覧船が船着き場に近づいてきた。紫色を帯びた湖水が、ゆらゆらとさざ波を寄せてきた。岸でちゃぷちゃぷ戯れている。他の音は消えてしまった。シャッターを切る。詩情を醸し出す風景だった。
夕食はバイキングだった。寿司や蟹の他、スペアリブなど多数の肉料理があった。部屋に戻ると、阿寒湖の湖上に船が浮かべられ、お盆の送り火を載せた灯籠流しが行われていた。赤い光の点が無数広がり、黒い湖面をほのかな光で彩っている。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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