2017年12月02日

阿寒湖畔に日は落ちて(1)

 北海道を旅するのは五度目である。前回は二〇一四年だから三年ぶり。では、今回の旅の目的は? と問われたら、若き日に訪れた地の再訪と答えるだろう。同じ場所を繰り返し訪れても、初めての時の感動はないはずだと言われそうだが、三十年以上の歳月を経ての再訪なら、これはわけが違ってくる。
 今回も飛行機を利用し、友人と羽田空港を飛び立った。窓の外は雲海が広がっていたが、風は強くかなり揺れた。到着三十分前には、襟裳岬が見えてきた。高度が下がっていたので、波打ち際の様子まで見える。あれが釧路の街だなと思ったら、低空で通過してしまう。空港は釧路湿原の方にあるのだ。
 午後二時半前に着陸。到着ロビーに出た途端、余りの寒さにくしゃみが出た。とても真夏の気候とは思えない。北海道の中でも道東は気温が低く、八月でも二十度を切る日がある。原因は寒流が流れる上を渡った風が、雲や霧となって太陽光線を遮るからである。
 レンタカーの会社の車に乗り込み、向かいの営業所へ送ってもらう。数台の車を紹介され、グレーの最新式を借りる。
「釧路湿原に一番近い場所はどこですか」
 教えてもらった地点をナビに入力。あとはアナウンスに従っていけばいい。若い頃のドライブとは大違いだ。すぐに出発した。天候はまずまず、雲は多いが日が射してくる。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:39| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする