2017年11月20日

男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(第26作)

 寅次郎の妹さくらと夫の博は、アパート暮らしから、二階建の一軒家に引っ越す。二階には息子の満男の部屋があるが、もう一室は「お兄ちゃんの部屋」だと聞いて、寅次郎は妹の心遣いに胸が熱くなる。とらやの二階の部屋は、下宿人に貸してあることが多いからである。いつもと違って、和やかな感じで進んでいくのだが、寅次郎が差し出した新築祝いを、博が素直に受け取らなかったことで、寅次郎は臍を曲げてとらやを飛び出していく。
 寅次郎の向かった先は、「江差追分」で有名な北海道江差。そこで極道の仲間、常吉の訃報を知る。線香の一本でも上げてやりたいと、向かった先は奥尻島である。そこには常吉の娘すみれがいた。1980年制作の映画で、イカの大漁で沸く奥尻島が映っている。その13年後の北海道南西沖地震に伴う大津波で、島は姿を一変させてしまった。海岸沿いの家は流され、震災後に防潮堤で島を囲ったために、豊かな海も過去の物となったという。貴重な映像の記録でもある。
 さて、常吉の娘すみれから東京に出たいと言われた寅次郎は、父親代わりになって、アルバイト先や定時制高校への編入を世話する。ところが、そこにすみれの恋人が現れて、寅次郎は娘を奪われるような寂しさを覚えるのである。
 ちなみに、入学先の高校の国語教師は、かつてのおいちゃん役松村達雄が演じている。下條正巳に役を譲った後は、教諭や教授、坊さんなどの脇役を演じている。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:00| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする