2017年10月07日

お母さん、助けて!

「お母さん、助けて! ○○の党に入るために、午後三時までに供託金三百万円、寄付金百万円を口座に振り込まなければいけないんだ」
「うちの息子は、憲法改正に反対してきたんだ。憲法をどう変えるかも分からないのに、入党したいばかりに憲法改正に賛成するほど、人でなしじゃないんだ。人を騙すのもいい加減にしなさい」
 母親は一方的に電話を切ってしまった。議員は何とか借り集めて、金額を口座に振り込んだ。これで党からの公認が得られるとばかり思っていた。ところが、選挙での公認リストには議員の名前はなかった。抗議の電話をかけると、次のような回答がなされた。
「選挙候補として公認するかどうかは、まだ決まっておりません」

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:09| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする