2017年09月16日

「んみゃーち」の宮古島(14)

 午前七時前に起床。さわやかな朝だった。本土で言えば、早朝六時ぐらいの日の高さなのだから。宮古・八重山は経度の上では、台湾とほとんど変わらない。小鳥のさえずりが聞こえる。窓をいっぱいに開けると、涼しい風が入ってきた。三日前に着いて以来、この部屋にも世話になったわけだ。
 朝食を八時にとり、大きな荷物は預けて、自転車を借りて走ることにした。宮古島の南東にある東平安名崎は、地図を見る限りでは20キロ先にあった。いざ、出発! 夏の日射しを浴びて進むにつれ、昨夜のメランコリックな思いは吹き飛んでいく。晴れ上がった大空の下、車のほとんど通らぬ道をひたすら走る。気分は爽快だけれども、行けども行けども見えてこない。地図には細かなカーブは描かれていないから、見かけよりはずっと遠いのだ。
 岬の手前にはマムヤの墓というのがあった。これは平安名村の絶世の美女マムヤが、恋に破れて断崖から投身したという伝説に基づく。先端は歩道が灯台に向かって、くねくねと延びている。視界を遮る樹木もなく、緑の草原の間に、ヒルガオやアザミ、カタバミなどが花園をなしている。四月頃には真っ白なテッポウユリが見られるという。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:10| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする