2017年09月13日

「んみゃーち」の宮古島(11)

 夜中は雨の降りが激しかった。朝になって上がった。同室の二人は九時半の船で石垣島へ、船を乗り継いで西表島に渡るとのこと。うらやましかった。五年前に訪れたわけだが、西表島は沖縄の中でも、まだ手つかずの自然が残っている。マングローブが広がる汽水の川は、アマゾンを思わせるほど野性味あふれていた。
「あの光景を見に行くんだな」
 二人が出て行ってしまうと、案の定寂しくなった。ユースホステルの中ではヤモリが「キョンキョンキョンキョン」と鳴いている。本土ではお目にかかったことがない。石垣島にはいたけれども。
 九時半過ぎに自転車に乗って出発。下地町役場(現在の宮古島市役所下地庁舎)の前を通って、来間大橋を渡っていった。昨日の池間大橋からの眺めの方が良かったが、来間島の展望台からの風景は圧巻だった。すぐ間近に橋の全貌が見られ、一直線に海上を伸びる道路も、エメラルド・グリーンの海に映えていた。それを眺めながら弁当を開いた。背後にはサトウキビ畑が広がっている。
 宮古島は池間島と来間島、そして現在では伊良部島とも橋で結ばれている。宮古島が中心になって、周囲の小島を従えた共和国みたいに見える。琉球王国に呑み込まれる以前のように。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:36| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする