2017年09月18日

男はつらいよ 葛飾立志篇(第16作)

 冒頭で順子という女子高校生が現れ、寅次郎を父親と勘違いする。せっかく桜田淳子を登場させたのに、その後は寅次郎と再会することもなく、手紙のやりとりで終わる。順子の母お雪のことも通り一遍の説明だけで、どうして父親と勘違いした話を持ち出したのか理解できない。
 寅次郎はお雪の墓参りで、住職から学問の大切さを教えられる。柴又のとらやには、御前様の親戚で考古学を専攻する礼子が下宿している。学問をしたいという寅次郎に対し、歴史の家庭教師を始める。今回は礼子の方が寅次郎の恋する相手というわけである。
 そこに、礼子の師である田所先生が登場する。大学教師の描写がステレオタイプである点では、『寅次郎夢枕』における岡倉の場合と同様である。ちなみに、岡倉を演じた米倉斉加年が、今回は警官役としてたびたび登場するのも気になった。
 田所先生も変人として描かれ、団子を食べながら煙草を吸い、身なり構わぬ風体で、酔ってオペラの歌などうたっているが、恋愛の道には縁遠い。寅次郎に教えられて愛弟子の礼子への愛に目覚めるが、礼子に断られて寅次郎と旅をするところで幕が下りる。
 何で学者を登場させると、こうもステレオタイプになってしまうのか。庶民から見た学者のイメージをなぞっているからなのか。喜劇だから必ずしもリアリズムは要求されないというのだろうが、人間描写が浅くてがっかりさせられる。

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2017年09月17日

JRiver Media Center23

 ジャズはいい音でなければ聴く気がしない。iPod touchに安いイヤフォンでは、メロディーだけは聞こえるが、サックスの息づかいもピアノの響きも伝わってこない。そこて、パソコンでMediaMonkeyを起動して、asio経由でDS-DAC 100mにつなぎ、ソニーのヘッドフォンMDR-1RMK2で聴いてみたが、どうもいい音がしない。AudioGateではきちんと音が出ているから、MediaMonkeyのせいかもしれない。
 ネットで評判のいいプレーヤーを探してみた。以前試用したJRiver Media Centerの最新版が、かなり評判がいいようだ。当時はDS-DAC 100mもMDR-1RMK2も持っていなかったから、JRiver Media Centerの実力が発揮できなかったのかもしれない。ソフトウェア自体も音質が改良されたという。「オーディオ技術者も認める高音質」「低音域に深みがあり、全体的に奥行きや空間を感じ」ると銘打たれている。
 30日間試用できるが、続けて使うには購入する必要がある。ベクター特価で5,280円。迷わず買ってしまった。インストールすると、パソコン内の音楽ファイルや動画を検出してくれる。mp3やCD、DSDファイルも再生できる。ハイレゾのままの出力も、ファイル形式を変換しての再生も、各種のエフェクトも充実しているが、結構重いソフトウェアだから、とりあえず、ファイルをそのまま出力してみよう。
 パソコンの中にはmp3ファイルが山とあるが、聴いてみて仰天した。mp3なのにハイレゾみたいに、澄んで透明感のある音を出している。もちろん、DS-DAC 100mを接続して、MDR-1RMK2をして聴いているわけだが。もしDACや高性能のヘッドフォンを持っているなら、JRiver Media Centerを試用してみよう。音そのものが快くて、いつまでも聴いていたくなる。奏者の思いまで伝わってくる。

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2017年09月16日

「んみゃーち」の宮古島(14)

 午前七時前に起床。さわやかな朝だった。本土で言えば、早朝六時ぐらいの日の高さなのだから。宮古・八重山は経度の上では、台湾とほとんど変わらない。小鳥のさえずりが聞こえる。窓をいっぱいに開けると、涼しい風が入ってきた。三日前に着いて以来、この部屋にも世話になったわけだ。
 朝食を八時にとり、大きな荷物は預けて、自転車を借りて走ることにした。宮古島の南東にある東平安名崎は、地図を見る限りでは20キロ先にあった。いざ、出発! 夏の日射しを浴びて進むにつれ、昨夜のメランコリックな思いは吹き飛んでいく。晴れ上がった大空の下、車のほとんど通らぬ道をひたすら走る。気分は爽快だけれども、行けども行けども見えてこない。地図には細かなカーブは描かれていないから、見かけよりはずっと遠いのだ。
 岬の手前にはマムヤの墓というのがあった。これは平安名村の絶世の美女マムヤが、恋に破れて断崖から投身したという伝説に基づく。先端は歩道が灯台に向かって、くねくねと延びている。視界を遮る樹木もなく、緑の草原の間に、ヒルガオやアザミ、カタバミなどが花園をなしている。四月頃には真っ白なテッポウユリが見られるという。(つづく)

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