2017年07月25日

首里城の幻影(3)

 一八七一年(明治四)の廃藩置県は、本土では大きな抵抗もなく行われた。大名は参勤交代で、一年おきに江戸で生活していたから、東京住まいになることへの拒絶反応も少なかったのだろう。
 その年、琉球王国は琉球藩に、琉球国王は琉球藩王に格下げされたが、琉球王府はこれまでの慣例は維持されるものと考えていた。これは日本への併合を進める上での、過渡的な措置だったのだが。
 一九七九(明治十二)の琉球処分をもって、琉球王国はついに滅亡した。首里城の明け渡しを強要され、東京に連行された国王尚泰の無念は、察するに余りあるものである。琉球王国再興のために、清に支援を求める士族の運動が起こり、日本と清の国境問題へと発展した。一時は琉球王国を二分して、先島を清に割譲する案が日本側から出されたほどだった。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:10| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする