2017年07月18日

首里城の幻影(1)

 沖縄に王国が生まれたのはいつか。伝説では源頼朝の叔父である為朝が、保元の乱の後に琉球に渡り、初代の王舜天になったとされる。これなどは、源義経が蝦夷地を経て大陸に渡り、ジンギスカンになったというのと同じで、英雄の死を悼む幻想が生み出したものだろう。
 歴史的には、沖縄本島に中山、山北、山南という小国家が生まれたが、十五世紀初頭、、中山の王尚巴志が本島の統一を果たした。版図は北は奄美群島から、西は与那国島まで広がったが、尚寧王の時代に薩摩藩の侵攻を受け、奄美群島を割譲させられた。明や清に朝貢を続けて王国は存続したものの、実質的には島津氏の支配下に置かれた。一八七九年(明治十二)の琉球処分で、尚泰王が東京に連行されて、四五〇年に渡る琉球王国は滅亡した。
 第二次大戦の頃まで首里城は存在したが、沖縄戦で焼失。一九五〇年(昭和二五)から一九八二年(昭和五七)まで、琉球大学が置かれていたから、約半世紀を経てようやく復元が進んだことになる。前回訪問した一九九二年(平成四)の段階では、再建の工事が急ピッチで進められていた。(つづく)


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posted by 高野敦志 at 02:08| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする