2017年06月24日

『男はつらいよ 純情篇』(第6作)

 冒頭でテレビが「ふるさとの川 江戸川」という番組を流している。そこに映し出されたのは、柴又帝釈天の題経寺と御前様、次いで「とらや」のおいちゃん、おばちゃん、妹さくらである。望郷の念にさいなまれ、寅次郎は「とらや」に電話をかける。今までは柴又から電話をかけることが多かったが、今回は旅先の山口で、これから長崎の五島に向かうところだった。
 寅次郎は旅先で子連れの女と出会い、女のふるさと、五島の実家に向かう。父親と娘の語らいを聞くうちに、寅次郎は「帰るところがあると思うからいけない」と悟る。悟りながらも望郷の念に負けて、柴又に舞い戻る。
 その頃、「とらや」には遠縁の女夕子が間借りしていた。夕子に対する好意と、さくらの夫、博の独立問題がからまってくる。印刷工場の社長との対立も収まり、社長は工員らと博、さくらを誘って川下りを催す。「木曽の御嶽山」と謡いながら、舟下りしているのは江戸川である。
 夕子の夫が現れて、寅次郎の片思いも終わる。毎度のごとく恋破れて、また旅に出る。もう帰ってこないと思いながら、帰ってくるのは、これで最後と思いながら、制作されていった『男はつらいよ』のシリーズである。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:36| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする