寅次郎は旅先で子連れの女と出会い、女のふるさと、五島の実家に向かう。父親と娘の語らいを聞くうちに、寅次郎は「帰るところがあると思うからいけない」と悟る。悟りながらも望郷の念に負けて、柴又に舞い戻る。
その頃、「とらや」には遠縁の女夕子が間借りしていた。夕子に対する好意と、さくらの夫、博の独立問題がからまってくる。印刷工場の社長との対立も収まり、社長は工員らと博、さくらを誘って川下りを催す。「木曽の御嶽山」と謡いながら、舟下りしているのは江戸川である。
夕子の夫が現れて、寅次郎の片思いも終わる。毎度のごとく恋破れて、また旅に出る。もう帰ってこないと思いながら、帰ってくるのは、これで最後と思いながら、制作されていった『男はつらいよ』のシリーズである。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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