2017年06月19日

西表島は日本のアマゾン(14)

 部屋に戻ると、エアコンをつけた。夕食前に買っておいた泡盛を酌み交わした。アルコール度30度はかなりきつい。烏龍茶で割ると香りが分からなくなるので、一緒に飲んでちょうどよかった。
 それから、仕事や趣味、旅について語り合った。彼は北海道に行ったことがないので、知床半島を小雨降る中、自転車で走ったことや、嵐の夜のユースホステルでの交歓、礼文島の「汗と涙の八時間コース」の冒険などについて話した。北海道は涼しくて、空気が澄んでいて、視界がくっきりと見える。沖縄は光が強すぎて、目の前が白くなってしまうことなど。
 彼は会社の寮に住んでおり、鍵をかけていないので、戻ると同僚が入り込んでいることがあるそうだ。
「プライバシーなんてないですよ。鍵をかけておくとかえって怪しまれる」
 酔って眠くなっていたので、突然「あの辺は浅いぞ」と叫んでしまった。目の前に珊瑚礁の幻影が見えたためだった。まだ水中を泳いでいる感覚が、体の中に残っていたからだった。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:22| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする