2017年06月02日

西表島は日本のアマゾン(8)

 さらに密林を縫って、細い山道を上っていく。上流にあるカンビレーの滝が見えてきた。カンビレーとは「神の座」を意味するという。岩盤でできた急坂を、轟音を立てて流れ下るさまは息を呑む。洗濯板のように磨かれた岩の所々がえぐられて、井戸みたいに水がたまっている。
 ポットホールというのだそうだ。細い筋の流れが注ぎ込んでいるのを見て、穴がどのようにできたか分かった。窪みに小石がはまり、注ぎ込む水で回転させられ、穴を深くえぐっていったのだ。
 段状の急坂を下る滝など、今まで見たことがなかった。エネルギッシュな水の謳歌に圧倒されていた。弁当を食べたあと、引き返すことにした。途中、マリユドゥの滝が見下ろせる展望台に寄った。滝の全体像をとらえるには、上から俯瞰する方がいい。緑に囲まれた谷底から、直角に下る二層の滝の響きが鈍く伝わってくる。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:18| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする