でも、うちの中にばかりいると、体がなまってしまう。筋力も落ちてしまう。それに、大切な玉を抜かれてしまって、自分がオスだかメスだか分からなくなりそうだ。オスであることを忘れないように、少しスポーツしなくちゃいけない。ただ、昼間は大人しくネコをかぶってることにした。おばあさんは本当は、ぼくらのこと好きじゃないらしいから。
「早くこのネコ、袋に入れてしまいなさい」なんて言っている。ネコを紙袋(かんぶくろに)に押し込んで、ぽんと蹴りゃニャンとなくなんてされた日には、なくになけない。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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ラベル:吾輩は猫である,ネコ,パロディー