2017年05月24日

鶴見線の小さな旅(3)

 海芝浦支線で「浅野」駅に戻ると、本線の「扇町」行きに乗り換える。次の「安善」からは、かつて「浜安善」駅まで貨物輸送が行われていた。当初は「石油」駅という名称で、旅客輸送も行われていた。また、現在では「安善」駅が大川支線の分岐点となっている。ただ、以前の分岐点は、次の「武蔵白石」駅だった。新型車両が「武蔵白石」駅の急カーブに合わないため、大川支線の「武蔵白石」駅のホームは撤去され、「安善」駅が分岐点に改められたのである。
「浜川崎」駅は、南武線の支線、浜川崎線の終着駅であるが、鶴見線のホームからは見えない。鶴見線は「昭和」を経て、終点の「扇町」に到着する。この駅の外観を写真で見たとき、出口がトイレみたいでげんなりしたものだが、実際にホームに下りてみると、改札の横に「お手洗」の文字があるので、思わず笑ってしまった。駅舎はトイレと出口で、平らな屋根で覆われているからだった。実際に用を足しに入ってみると、昭和時代の雰囲気が漂っていた。「扇町」駅前は殺風景で、特に見るべきものはない。
 ただ、これで鶴見線を踏破したわけではない。乗ってきた電車で戻って、「武蔵白石」駅で下車し、15分ほどかけて大川駅まで歩いた。まっすぐの線路に沿って、運河の橋を渡ると「大川」駅が見えてくる。入口に回ったが、ペンキもはげてメインテナンスもされていない。
 それもそのはず、昼間は列車の運行が全くされていない。朝から8時間も入線しないのである。特に休日は1日3本しか走らない。午後6時の「鶴見」行きがようやくやってきた。すぐに折り返すので、「大川」駅まで歩いてきて正解だった。枕木は古い木のまま。発車してものろのろ運転である。速く走ると危ないのだろう。警笛をしきりに鳴らしている。本線に入って、ようやく通常の速度になった。あとは、元来た経路を「鶴見」駅までたどり、「鶴見線の小さな旅」は終わった。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:49| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする