2017年05月10日

西表島は日本のアマゾン(2)

 橋が出来たために、干潟は二分されてしまった。岸の方をよく見ると、干潟はU字型にえぐられており、その奥にマングローブの林が続いている。つまり、かつての入江は川が運ぶ土砂に埋められていき、少しずつ林が海にせり出してきているのである。マングローブというのは、海岸に生える樹木の総称で、満潮時には根元に海水が押し寄せるため、葉から塩分を排出する機能を持っている。塩害を克服した植物なのである。
 浅い海はたくさんの魚が群れ、弧を描くように戯れている。そこで橋から干潟に下りてみることにした。夕方というのに、日射しがまだ強い。川の水も温められてぬるい。メダカほどの小魚がたくさん泳いでいる。砂地の上にいるのはシオマネキ、これはオスの片側の鋏だけが、巨大化した小蟹である。利き腕が大きくなるから、左右のいずれの鋏が大きくなるかは、個体によって異なっている。潮が満ちてくると、大きな鋏を動かすさまが、ちょうど潮を招いているようだからと名づけられた。
 丸っこい形の小蟹は、ミナミコメツキガニ。これは蟹のくせに横歩きせず、前進するところが変わっている。しかも、群れで移動するから、ちょうど軍隊が突撃しているさまを思わせる。ただ、こちらは海の水が大嫌いで、潮が押し寄せると、ドリルのように回転して、砂地に潜ってしまうので、逃げ足の速さも半端ではない。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:54| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バタイユ(Bataille)試論(pdf)

 20世紀フランス文学の重要な作家・思想家のジョルジュ・バタイユ Georges Batailleを、文学と哲学の両面から紹介した「バタイユ試論」を、パソコンですぐに開けるpdfで配信します。バタイユは「私は哲学者ではない聖者だ。でなければ狂人だろう」と書き、サルトルから「新しい神秘家」として批判されながらも、フランス思想文学の作家として多くの著作を残しました。
 本書はバタイユの短編『マダム・エドワルダ』の紹介に始まり、ニーチェやヘーゲルの哲学との関連を述べた後、長編『C神父』を『エロティシズム』で論じられた思想や、未知の対象に立ち向かう作家という立場から分析します。さらに、バタイユに特有な過激な形容詞の使用から、文学は宗教に代わるべき存在であるという、バタイユの文学観にまで触れます。
 以下のリンクからダウンロードして下さい。firefoxの場合、レイアウトの崩れもダウンロードで防げます。
Bataille.pdf
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posted by 高野敦志 at 03:08| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする